闇の支配者の日本解体を阻止せよ ~「闇の支配者“最終戦争“ そして新しい時代の突入へ」を読んで思う~

 
 
 
 
(msn産経ニュース 2010.1.11 20:50)
 
 政府・民主党は11日、永住外国人に地方参政権(選挙権)を付与する法案を政府提出法案(閣法)として18日召集の通常国会に提出し、成立を目指す方針を決めた。この法案には自民党を中心に反対・慎重論が根強く、地方議会を巻き込んで国論を二分する事態となる可能性もある。
 鳩山由紀夫首相、民主党の小沢一郎幹事長らは11日午前、首相官邸で政府・民主党首脳会議を開き、この方針を確認した。
 平野博文官房長官はすでに公職選挙法や地方自治を所管する原口一博総務相に対し、参政権法案の検討着手を指示しており、今後、政府内の法案提出に向けた動きは加速しそうだ。
 民主党で検討されている法案は、地方自治体の首長と地方議員の選挙権を、戦前から日本にいるか、またはその子孫の在日韓国・朝鮮人らの「特別永住外国人」(42万人)に加え、その他の「一般永住外国人」(49万人)の成年者にも与える内容。ただ、「朝鮮」籍保持者には付与しない方針だという。
 地方参政権付与は、韓国や在日本大韓民国民団(民団)が強く求めており、社民党、公明党、共産党などが賛同。民主、自民両党では賛否が割れている。
 また、国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相は反対し、法案の閣議決定を認めないと明言している。地方でも、千葉、石川、熊本などの県議会が相次いで反対の意見書を可決しており、政府・与党内の調整が難航し、政権運営の火種となる可能性もある。
 
 
 
 ついに来たという感じだ。民主党はマニフェストにも記載のない外国人参政権法案を、新政権となって初めての通常国会で通そうとしている。また、そのほかに、選択式夫婦別姓を取り入れた民法改正案も、3月には閣議決定したいという考えを示した。
 どちらも成立したら、日本解体に繋がる重要な法案である。ずいぶんサクサクと行ってくれるではないか。多分このほかにも彼らが18日からの通常国会で、または早々の閣議決定で、成立を目指している怪しい法案は多数あるのだろう。
 なぜ、このような主権在民の主権を日本人とは考えていない政党を多くの方々は支持し続けているのだろうか。
 マスコミもなぜ擁護し続けるのか。
 多くの方々は私よりもたいてい頭が良いはずだ。ならば、彼らには見えているが私には見えていない「そうしなければ(民主党政権でなければ)いけない理由」があるはずだ。自民党政権でなければ何でもいい、という理由だけではもう合致しない。
 私はそれを知りたくて、様々な理由を模索する。結果があるからには必ず原因があるはずだ。確かに自民党政権は腐っていた面もあっただろう。癒着はあったし、米国に腐るほど日本の資産を売った。けれども、自民党には風前の灯ではあったとしても、保守の精神があった。官僚と手を組んで、外資から日本を守ろうという気概も残っていたと思う。民主党のように、日本の在り方と国益とそして国民を、まったく無視した政党ではなかった。
 なぜ民主党なのだ。
 民主党を選んで現代の「明治維新」を願ったならば、そうやって今までの日本システムをぶっ壊して、目指す方向性があったということだろうか。
 自民党と民主党の違いはどこだ。私は真剣に考えるのだ・・
 数か月前まで見えなかったこと、つまり米国よりか、中国よりかと言うことか。覇権国家を争う両大陸の、別の一極を選んだということか。
 それとも彼らの友愛精神か。彼らのグローバルな視点はこの国の方向性に適しているのか。
 
 だから私は反対意見をなるべく知りたくて仕方がないのだ。私から見たら民族淘汰としか思えない日本解体の侵蝕が迫っている、こんなにもこの国に危険が押し迫っているというのに、民主党政権の勢いは思うほど衰えてはいない。数々の金にまつわるスキャンダルも、騒動だけで結局は簡単に乗り越えてしまう。不思議でならないのだった。
 そんな時、偶然Amazonで見つけたこんな本を見つけた。購入し、著者のHPやリンク先を読んでみたのだった。
 本を読んだ方のレビューを見て、閃いた。もしかしたら、この危機(私が思う危機)よりも更なる大きな危機があって、民主党はそれを防いでくれているヒーローだという思想でもあるのではないか。自民よりはまし、というレベルではなくて、私が求めていた合致する理由が。はっきりと自民党政権だと日本が滅亡する、だから民主党を選ぶのだという確固とした・・・まさかそうだったのか。やはり知らないのは私だけだった・・
 そんな思いに囚われながら、必死にページをめくり続けた私なのだが、読書後の感想はたった一言。
「なんじゃこりゃ」
 という落胆にも似た思い。狐につままれたような思いだった。
 簡単に言うと、世の中には闇の支配者が存在して、様々な世界を牛耳っている。彼らが引き起こそうとしている最終戦争は近い。日本が中心となって世界を救うのだ。というもので、良く出来たハルマゲドン予言書、もしくは闇に隠されたていた世界の真実の暴露本、そしてこれから世界はどう進めばいいのかという指導書ともなっている。
 多分この著者はとても頭がいいか、それともこの問題についてずいぶんと勉強されたのだろう。言わずもがな、わかるだろうで進められる話の展開は、私からすると青天の霹靂、天地がひっくり返されるような真実=新たな世界認識の連続なのだが、その今までの認識を覆す彼の理論を裏づける根拠は何も記載されていないのだ。せいぜい写真が一枚、それから「ほかにも様々な証拠がある」という言葉。様々ってなんだよ・・と思わず突っ込みたくなる。著者が言うところの「洗脳」が過ぎたのだろう。私は新たな新世界の認識に納得できないまま、読み進んでいったが、しかしさすがにラストに近づくと、納得できないままにも思わずこれこそが真実だと思わせる迫力はあったと思う。
 特に、戦後の政府や自民党の歴代の政治家が闇の支配者に脅されて彼らにお金を注ぎ込んでいた・・・というくだりなど、もしもそう考えると、あの異常な外資への身売りなど、国益を無視した様々な政策もあり得る話だったのではないか、と思われて来るのだった。
 過去の大平正芳、田中角栄、竹下登、橋本龍太郎、小渕恵三、歴代の首相が闇の支配者と戦って暗殺されたなど、突拍子もない話も妙に説得力があった。暗殺までは行かなくても失脚を恐れて言いなりになった政治家は多かったのではないか。
 そう、それほど闇の支配者は怖いという話で、彼らの呪縛から解き放たれるためには、原点に返り現在の明治維新を起こさなければいけない、とこう結論が続く。そして、著者が勧める新世界の姿が明らかになる。すなわち、日本型社会主義を解体するためにも官僚制度をぶっつぶし、大量移民を受け入れ、「万類共尊」と言う日本古来の価値観を生かしていこうではないか、という、アジアと手を組んで平和的に共存(尊)していこうと社会の理想像が描かれるのだ。
 この共尊という理念で締めくくった本を読み終わったときに私はデジャブに襲われた。これは鳩山首相の友愛と同じではないか。著者が勧める新しい日本のモデルも、民主党が勧めている社会の姿ととてもよく似ているのだ。
 私はここにきて疑問を禁じ得なかった。危険な闇の支配者を暴露する著者が、暗殺もされず、まだ生きているのはなぜか。
 闇の支配者たちには秘密政府による教育マニュアルがあり、プロパガンダで人類を洗脳すると言うが、この新たな世界の真実も、逆洗脳と言えるのではないか?または著者のいうところの「情報戦争」の一種ではないだろうか。
 そうでなければ、あまりにも安易なそそのかしである。現在の明治維新を起こして、欧米の支配者から解放された日本が、世界のリーダーとなる、という予測はあまにも根拠に乏しい。
 平和的な立派な理念を持っているから。と言われても理念など中国や北朝鮮は武力でぶっ壊すことが出来るだろう。(これからは武力で解決せず国際裁判に任せる、とそれが実現可能だと本当に思っているのだろうか)
 日本のタブーとされていた最新技術を人類のために使う。と言われても、これからの中国なら、最新技術ごと知的財産ごと日本の企業を買収することが出来るだろう。
 また日本がリーダーとなる最大の根拠は日本が最大の債権国だと言うが、その債権って使い物になるものなのか。米国の国債がほとんどではなかったか。
 維新をして日本をぶっ壊せ、と言い、そのあとに夢のような世界を描いて見せるが、私からすると、ぶっ壊した後のその新世界が現実化される確証があまりにもなくて、安易なそそのかしにしか聞こえてこない。無責任である。どこか日本解体をもくろむ組織から雇われているのではないか、とさえ思えてくるではないか。
 今は明治ではない。明治維新のときには今までの有り様を壊しても、目指すべきモデルがあった。欧米の近代化した社会はすでに成功例としていくらでも学ぶことが出来たのだ。しかし、このすべての国々が、世界が、終焉に向けてただ走っている中に、日本を解体をして、そのまま壊れたまま「地球規模の大変化」に飲み込まれて、二度と再生出来ないというリスクは本当にないのか。著者の軽率な予測がもしも、この国の民を民主党支持へと向かわせているならば、私はこのばかばかしい楽園思想を決して許すことはできないだろう。
 どうも自民党の政治家を必死で叩き、今の政治や民主党支持の学者を支持しているような数々の発言が気になる。思いすごしなら良いのだが、Amazonのレビューでは「読後感が爽快」等という意見もあっただけに、罪な思想の植え付けにも感じられる。平和や友愛と同じように、崇高な正の理念を隠れ蓑にして、真実の姿を隠すものはあまりにも多いのだ。
 著者がもしもそうではないというならば、平和的な未来のそのビジョンの、その根拠をもっと明確に示すべきではないだろか。
 私は今こそ保守で行かなければ日本は持ちこたえられないと思っている。この考えは変わらない。著者の言うとおり、今は世界的に危険な過渡期だ。日本古来の理念で乗り切ろうと言うのならば、言葉だけでは足りない。日本古来の姿に、今こそ徹底的に固執するべきではないか。それこそが他国や支配者の思惑にも情報戦争にも飲み込まれず、国の姿を守り続ける唯一の道なのだと。
 奇しくも、今は、壊し屋と言われた小沢一郎が闇の支配者の政権である。彼が最後に壊すのは日本だった、なんて洒落にもならないだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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